ベイカレント・コンサルティング
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基本データ
- 業界
- コンサル
- 外資/日系
- 日系外資系補正なし
- 従業員数
- 1,000〜4,999人大手・準大手として見られやすい
- 上場区分
- 一般上場級上場企業としての信用・開示がある
- 会社形態
- ホールディングス系の親会社・主要親会社グループ全体の意思決定やブランドを担いやすい
- 産業
- 高収益性産業収益性・給与期待・選抜感が高い産業(商社・金融・コンサル・デベロッパー)
- ブランド
- 補正なし明示的な名前付きブランドカテゴリ外
企業解説
新卒難易度:2025年は466人が入社。大量採用だが、現時点では誰でも採る会社ではない
ベイカレントの新卒難易度は★★★★☆としました。
ベイカレントはコンサルティングファームとしては新卒採用人数がかなり多い会社です。
ダイヤモンド・オンラインの取材によると、2025年春にベイカレントへ新卒入社した社員は466人でした。
数十人程度しか採用しない戦略コンサルや外資系投資銀行とは違い、すでに新卒だけで年間400人を超える規模です。
さらにベイカレントは事業規模そのものを急速に拡大しており、今後もコンサルタント数を増やす計画です。
そのため、新卒採用についても現在の400〜500人規模からさらに増えていく可能性があります。
一方で、現時点では「大量採用だから誰でも入れる会社」ではありません。
選考ではWebテストや複数回の面接に加えてケース面接も行われており、論理的に考え、それを相手に説明する力が求められます。
採用大学も早慶や旧帝大など上位大学が厚く、採用人数を増やしながらも一定以上の学生を選抜するスタンスは残っています。
ここは今後の採用方針によって評価が変わる可能性があります。
会社の拡大に合わせて新卒採用がさらに増え、職種の分化によって求める人材の幅も広がれば、将来的には新卒難易度が★★★☆☆に近づく可能性があります。
ただし、2025年時点では466人という大きな採用枠がありながら、ケース面接を含む選考を行い、誰でも大量に採用する会社にはなっていません。
採用人数の多さだけなら★★★☆☆に近い一方、現時点では応募者の水準も高く、ケース面接を含めて一定の選抜が行われています。今後の大量採用によって難易度が下がる可能性もありますが、現在の採用実態を基準に★★★★☆と評価します。
中途難易度:コンサル未経験でも応募可能。急拡大を支えるため中途採用の入口はかなり広い
ベイカレントの中途難易度は★★☆☆☆としました。
ベイカレントは中途採用でも、コンサル経験者だけを採る会社ではありません。
現在のコンサルタント職の募集要項では、必須要件は社会人経験3年以上と日本語ビジネスレベル。コンサルティングファームでの勤務経験や経営企画・事業企画などの経験は「歓迎」とされており、コンサル未経験者にも入口があります。
実際、ベイカレントのキャリアストーリーには、専門商社から転職してDX・業務改革を担当する社員や、外資系製薬会社のMRから転職してBPR案件を担当する社員などが紹介されています。
現在は通常のコンサルタント職に加えて、システムコンサルタント、特定分野のエキスパート、各種専門ポジションなど中途採用の入口も広がっています。
特に通常のコンサルタント職は、前職で完成されたコンサルタントであることを求めるというより、これまでの業界経験や企画経験などを持ち込み、入社後にコンサルタントとして育てる余地を残した採用になっています。
もちろん、応募条件を満たせば誰でも入れるわけではありません。
クライアント企業の経営課題を扱う仕事なので、面接ではこれまでの仕事を論理的に説明できるか、課題を整理して考えられるか、顧客と仕事を進められるコミュニケーション力があるかなどは見られます。
また、特定領域のエキスパート職では社会人経験5年以上に加えて、金融、モビリティ、SAP、データサイエンスなど特定分野の高度な知識も求められます。
ただし、本サイトの中途難易度では「選考が厳しいか」だけでなく、「経験者にどれだけ多くの入口があるか」を重視します。
ベイカレントは会社自体が急速に人員を増やしており、中途採用もその成長を支える重要な採用経路です。コンサル未経験者にも門戸を開き、前職の業界・職種も比較的幅広く受け入れています。
コンサル未経験でも社会人経験を活かして応募でき、採用ポジションも多い。選考では一定の論理性や対人能力が求められるものの、「中途で入社する機会そのものが希少な会社」ではないため、中途難易度は★★☆☆☆と評価します。
一般知名度:就活・ビジネス界隈では有名。ただし、一般層にはまだ説明が必要
ベイカレントの一般知名度・世間受けは★★★☆☆としました。
就活生やビジネスパーソンの間では、すでにかなり有名な会社です。
ベイカレントは急成長を続け、2026年2月期の売上高は1,483億円、2026年4月時点の従業員数は7,551人まで拡大しています。
東証プライム市場に上場し、現在は日経平均株価(日経225)の構成銘柄にも採用されています。
そのため、コンサル業界を志望する学生や転職活動をしている社会人、株式投資をしている人などには、かなり知られる会社になりました。
一方、本サイトの「一般知名度」は就活市場だけを見た評価ではありません。
学生の保護者や会社員ではない人まで含めて、「ベイカレントで働いている」と聞いたときに、会社の規模や評価がどこまで伝わるかを見ています。
この基準では、まだ★★★★★や★★★★☆を付けるほどではありません。
トヨタや日立、サントリーのように社名だけでほぼ説明が不要な会社ではなく、「何の会社?」と聞かれる場面は普通にあるでしょう。
アクセンチュアやデロイトのようなグローバルブランドと比べても、一般社会での社名の浸透はまだ弱いと考えられます。
ただし、DTFAのように業界を知らなければほとんど名前を聞く機会がない専門ファームとも違います。
すでに7,000人を超える企業となり、日経225にも採用されるなど会社自体の存在感が大きくなっています。
今後も会社規模の拡大が続けば、一般知名度についてはさらに上がる余地があります。
就活・転職・ビジネスの世界では有名企業になっていますが、一般層まで広げるとまだ社名だけで勤務先の格が伝わる会社ではありません。一方で、日経225に採用される規模まで成長していることから、★★★☆☆と評価します。
高学歴就活評価:高年収コンサルとして人気。ただし、内定そのものが最上位のステータスになる会社ではない
ベイカレントの上位就活層評価は★★★★☆としました。
上位大学の就活生から見たベイカレントは、現在ではかなり有力な就職先です。
外資就活ドットコムの会員データでは、内定者の出身大学として慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学、京都大学、一橋大学などが上位に並んでいます。
また、併願先にもPwCコンサルティング、デロイト トーマツ、アクセンチュア、アビームコンサルティングなどが多く、上位大学のコンサル志望層が実際に選択肢に入れる会社になっています。
人気を支えている大きな要因が待遇です。
2026年卒の募集要項では、コンサルタント職の想定年収は600万円でした。新卒時点から高い給与を提示し、その後も比較的若いうちから高年収を狙えるため、待遇を重視する学生から見ても魅力があります。
一方で、★★★★★とするほど内定の希少性が高い会社ではありません。
2025年春には466人が新卒入社しており、今後も会社の成長に合わせて採用規模が拡大する可能性があります。
そのため、MBBや外資系投資銀行、五大商社などのように、「内定したこと自体」が上位就活層の中で強いステータスになる会社とは少し性格が違います。
また、ベイカレントの急成長と大量採用は、上位就活層から見た評価にも今後影響する可能性があります。
採用人数を増やしながら現在の給与水準や選考水準を維持できれば、人気企業としての評価は維持されるでしょう。
一方で、採用対象がさらに広がり、毎年かなりの人数が入社する会社になれば、内定の希少性は今より下がります。
早慶・旧帝大などからも多くの学生が入り、高待遇のコンサルティングファームとして明確に人気があります。ただし、大量採用を続ける会社でもあり、内定そのものが最上位企業と同程度のステータスになるわけではないため、★★★★☆と評価します。
待遇:20代で年収1,000万円が見える。高成長と高待遇を両立し、就活人気まで押し上げた
ベイカレントの待遇は★★★★★としました。
ベイカレントは現在、国内総合コンサルの中でも給与水準がかなり高い会社です。
2026年卒の新卒募集要項では、コンサルタント職の想定年収は600万円でした。
さらに、転職支援会社ムービンがベイカレントとのやり取りや転職支援実績をもとに整理した職位別年収を見ると、おおむね次のような給与カーブになります。
| 新卒入社からの年次目安 | タイトル | 年収目安 | |---|---|---:| | 1〜2年目程度 | アナリスト | 500〜700万円 | | 2〜4年目程度 | コンサルタント | 700〜900万円 | | 4〜7年目程度 | シニアコンサルタント | 1,000〜1,400万円 | | 7年目以降 | マネージャー | 1,300〜2,000万円 | | その先 | シニアマネージャー | 1,600〜2,800万円 | | その先 | ディレクター等 | 1,800万円〜 |
※年次は標準的な昇進イメージであり、会社が公表する昇進年次ではありません。年収レンジはムービンの転職支援実績に基づく推定で、実際の給与は評価や昇進時期によって異なります。
特に強いのが、シニアコンサルタント以降の給与です。
順調に昇進すれば20代後半で年収1,000万円が見え、マネージャーになれば1,000万円台前半から後半まで狙えます。
年功序列で少しずつ給与が上がる日本企業とはかなり違い、若いうちから役割と成果に応じて給与を上げられる仕組みです。
ベイカレント自身も、市場水準を踏まえた競争力の高い給与レンジと、個人の成果に連動した賞与制度を導入していると説明しています。
ベイカレントの就活人気が上がった背景を考えるうえでも、この高待遇化は重要です。
同社はもともと現在ほど就活市場で存在感の大きい会社ではありませんでした。
しかし、売上高は2026年2月期に1,483億円まで拡大し、2029年2月期には2,500億円を目標とする急成長企業になりました。
その成長と並行して若手にも高い給与を提示するようになり、「急成長している日系コンサル」「新卒から高年収」という分かりやすい魅力が生まれました。
ここには、ベイカレント独自の事業モデルも関係しています。
ベイカレントは、コンサルタントを特定の業界・機能部門へ固定するのではなく、一つのプールで管理する「ワンプール制」を採用しています。
公式の採用資料でも、特定領域に縛られず、多様なプロジェクトへ参画する仕組みとしてワンプール制を説明しています。
一般的な大手コンサルでは、金融、製造、公共、SCM、テクノロジーなどの組織ごとに人員を抱えるため、部門ごとに案件量と人員数のズレが生じます。
ベイカレントは人材を大きなプールとして持ち、案件に応じてコンサルタントを配置することで、大量の人材を比較的柔軟に稼働させやすい仕組みを取っています。
さらに同社は、戦略だけに絞らず、業務改革、DX、IT導入、実行支援まで幅広く受注します。
つまり、少数の超高単価案件だけを扱う戦略ファームとは違い、幅広い案件を取り、大量のコンサルタントを採用・配置しながら会社全体を拡大するモデルです。
このモデルで売上と利益を伸ばし、その一部を高い給与として人材に還元することで、さらに優秀な人材を採用する。
「高い報酬を提示する → 人気が上がる → 優秀な人材を大量に採用できる → さらに案件を増やす」という循環を作れたことが、近年のベイカレントの急成長と採用ブランド向上の大きな特徴です。
なお、有価証券報告書では2026年2月期の平均年間給与が1,331万円となっています。
ただし、これはそのまま「ベイカレントのコンサルタント平均年収」と読むことはできません。
2024年の持株会社化以降、上場会社である株式会社ベイカレントと事業子会社が分かれており、2026年2月期の平均年間給与は提出会社単体866人を対象とした数字です。グループ全体の従業員6,788人の平均ではありません。
そのため、本サイトでは1,331万円という平均値よりも、新卒給与と職位別の給与レンジを重視しています。
新卒600万円から始まり、シニアコンサルタントで1,000万円超、マネージャーで1,000万円台半ば以上を狙える。若いうちから高収入へ到達できる給与カーブに加え、高待遇そのものを優秀な人材の獲得に使う経営モデルが確立されていることから、待遇は★★★★★と評価します。
WLB:平均残業は月25時間。ただし、高単価コンサルとして求められる成果まで軽いわけではない
ベイカレントのWLB・働きやすさは★★★☆☆としました。
会社が公表する数字だけを見ると、コンサルティングファームとしてはかなり良好です。
ベイカレントの公式サイトによると、2026年2月期の月間平均残業時間は25時間です。
会社側も、長時間労働になりそうなプロジェクトを早期に発見し、担当部署や役員が労働時間や有給取得状況を確認する仕組みを設けています。
ただし、この25時間だけを見て「高年収なのに残業も少ないホワイト企業」と判断するのは早いでしょう。
転職会議の口コミ集計では残業時間は月30時間台となっており、案件によっては45時間近くまで残業するという投稿もあります。
さらに一部の社員口コミでは、45時間を超えないよう厳しく管理される一方で、打刻後に仕事をしたり、自宅へ仕事を持ち帰ったりするケースがあるという指摘もあります。
これらは匿名の社員口コミであり、会社全体でサービス残業が行われていると断定できるものではありません。
ただ、「公式平均25時間だから実際の仕事量も軽い」とまでは言い切れない材料にはなります。
ここには、コンサルティング会社特有の事情もあります。
クライアントは高いフィーを払ってコンサルタントを利用するため、残業時間が制限されたからといって、求める成果まで小さくなるわけではありません。
むしろベイカレントは、近年さらにコンサルタントの単価を引き上げる方向へ動いています。
ダイヤモンド・オンラインの報道によると、ベイカレントは2026年4月からコンサルタントの役職別人月単価を全クライアントで一律化し、単価を引き上げる方針です。
単価が上がれば、クライアントから見た「この金額を払っているのだから、このくらいはやってほしい」という期待値も当然高くなります。
そのため、ベイカレントの働きやすさは「仕事が楽」というより、「長時間労働を抑えながら、高い成果を出すことを求められる」と考えた方が実態に近いでしょう。
能力が高く、限られた時間で仕事を処理できる人にとっては、高い給与を得ながら比較的早く帰れる非常に条件の良い環境になり得ます。
一方、案件の要求水準に対して仕事が追いつかなければ、残業規制があるからといって仕事そのものが消えるわけではありません。
また、ワンプール制を採用しているため、どのプロジェクトへ入るかによっても働き方には差が出ます。
公式の平均残業は月25時間とコンサル業界では比較的短く、長時間労働を抑制する仕組みもあります。一方で、社員口コミには45時間近い稼働があるという声もあり、高いコンサルフィーに見合う成果も求められるので当然そういうことがあっても不思議ではないと思います。 なので「高給なのに仕事が楽」というより、「長時間労働を抑えながら高い成果を求められる会社」と考え、★★★☆☆と評価します。
キャリア資産:コンサル経験は武器になる。ただし、ワンプール制では専門性が自動的には残らない
ベイカレントのキャリア資産は★★★☆☆としました。
ベイカレントで得られる大きな資産は、大企業を相手にしたコンサルティング経験です。
戦略、業務改革、DX、ITなど幅広い案件を扱っており、若いうちから課題整理、資料作成、顧客との議論、プロジェクト推進などを経験できます。
そのため、「ベイカレントで数年間働いても何も残らない」という会社ではありません。
一方、キャリア資産を考えるうえで重要なのが、ベイカレントの「ワンプール制」です。
ベイカレントの採用資料では、特定の業界やサービス領域に固定されず、幅広いプロジェクトを経験できることを特徴として挙げています。
これは新卒にとってメリットでもあります。
入社時点で専門分野を決めなくても、金融、製造、通信、小売などの業界や、戦略、業務改革、DX、ITなどのテーマを実際に経験してから、自分の得意分野を探せます。
しかし、転職市場で評価される専門性という観点では、この仕組みは弱点にもなります。
たとえば数年間で、金融機関のPMO、製造業のシステム導入、小売企業のDXを経験した場合、「大企業のプロジェクトを進められる人」にはなっても、「金融の専門家」「SCMの専門家」「特定技術の専門家」とは限りません。
ここは、同じコンサルティング業界でも会社によって差があります。
DTFAではFA、財務デューデリジェンス、バリュエーション、PMIなど担当業務が違っても、多くの経験がM&A・企業再編の周辺に集まります。
また、業界別・機能別の組織を持つ総合コンサルでは、同じIndustryやSolutionで案件を重ねることで、特定業界・業務の経験を蓄積しやすい場合があります。
ベイカレントでは案件の自由度が高い反面、自分で方向性を決めなければ経験が散らばりやすいというトレードオフがあります。
もちろん、金融案件を継続して担当する、SAP案件を重ねる、AI・データ領域へ寄せるなど、意識的に案件を選べば専門性を作ることはできます。
ただし、それは「ベイカレントに入れば自然に身につく」というより、本人の案件選択とキャリア設計に左右されます。
また、ベイカレント自体の知名度や規模は急速に高まっており、「ベイカレント出身」という職歴とコンサル経験は転職時にも一定の評価材料になります。
大企業向けのコンサル経験を積めるため転職市場で使える経験は得やすい一方、ワンプール制では案件経験が散らばりやすく、専門性は自分で作る必要があります。会社名とコンサル経験だけで★★★★☆とするのではなく、「数年後に何ができる人になっているか」まで重視し、★★★☆☆と評価します。
将来性:急成長は続く。ただし、「大量採用×高単価」をどこまで両立できるかが次の壁
ベイカレントの将来性・安定性は★★★☆☆としました。
現在の業績だけを見れば、非常に勢いのある会社です。
ベイカレントの会社概要によると、2026年2月期の連結売上高は1,483億円、2026年4月時点の従業員数は7,551人まで拡大しています。
DX、AI、業務改革など日本企業のコンサル需要も強く、短期的に成長余地がなくなった会社ではありません。
ただし、長期的な将来性を考えるうえでは、「コンサル市場が伸びるか」だけでは不十分です。
ベイカレントは大量のコンサルタントを採用しながら、高い給与を提示し、その人材を高い単価でクライアントへ提供することで急成長してきました。
このモデルでは、
採用人数を増やす → コンサルタントを案件へ配置する → 高い単価を維持する → 利益を給与と採用へ回す → さらに人を増やす
という循環を維持する必要があります。
問題は、会社が大きくなるほどこれが難しくなることです。
ワンプール制によって、特定部門に人員を固定するより柔軟にコンサルタントを配置できるのはベイカレントの強みです。
しかし、ワンプールは人員配置を効率化する仕組みであって、高単価の案件そのものを無限に生み出す仕組みではありません。
採用人数を増やせば、それだけ多くの高単価案件を獲得し続けなければ稼働率が下がります。
反対に、稼働率を維持するために受注の幅を広げれば、すべての案件で高い単価を維持できるとは限りません。
ここは、世界最大級のコンサルティング会社であるアクセンチュアの歴史を見ると分かりやすいでしょう。
アクセンチュアは2020年時点ですでに50万人超、売上430億ドル規模でしたが、単純に人員を増やし続けたわけではありません。
Digital、Cloud、Securityなど成長領域へ事業を移し、企業買収によって専門人材を獲得し、TechnologyやOperationsまでサービスを広げてきました。
さらに2025年度には買収、研究開発、人材育成へ合計33億ドルを投資しています。
AI・Dataの専門人材も約7万7,000人まで増やしています。
つまり、アクセンチュアは規模が大きくなるにつれて、「大量のコンサルタントを案件へ投入する」だけではなく、専門性、テクノロジー、買収、自社アセット、長期的な顧客基盤を組み合わせる会社へ変化してきました。
それでも2025年度の稼働率は92%で、同社は需要に合わせて人員数と人員構成を継続的に管理しています。
大量の人材を高い稼働率で回し続けることは、世界最大級のアクセンチュアにとっても重要な経営課題です。
ベイカレントにも、今後は同じ問題がより強く出てくる可能性があります。
7,000人から1万人、さらにその先へ成長するのであれば、単に採用人数を増やすだけではなく、「ベイカレントだから高い金額を払う」とクライアントに思わせる専門性やサービスを増やしていく必要があります。
AIもこの問題をさらに大きくします。
調査、資料作成、データ整理などをAIで効率化できれば、従来より少ない人数でプロジェクトを進められます。
企業のAI導入支援という新しい需要が生まれる一方で、「大量の若手コンサルタントを採用して案件へ配置する」というモデルには逆風にもなり得ます。
もちろん、ベイカレントが今後、アクセンチュアのように専門組織、テクノロジー、人材育成、M&A、自社サービスなどへ投資し、1人あたりの付加価値を高められれば、さらに大きな会社になる余地はあります。
しかし、それは現在の成長モデルをそのまま拡大するだけでは実現できません。
足元の成長力は非常に強い一方、大量採用と高単価を同時に維持しながら規模をさらに拡大する難易度は高くなっています。次の成長には「人を増やす」以外の競争力をどこまで作れるかが重要になるため、将来性・安定性は★★★☆☆と評価します。
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最終更新: 2026-09-22
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